酒蔵見学:『箱根山』井上酒造(神奈川県)

『箱根山』井上酒造(神奈川) kanagawa
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JR御殿場線「上大井駅」から徒歩5分。住宅街に溶け込むように居を構える井上酒造(神奈川県)は、温泉地として全国的に有名な「箱根」に近いことから、代表銘柄を『箱根山』と名付け、銘酒を醸してきました。

蔵では積極的に見学を受け入れています。(※ただし、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、当面の間、蔵見学を中止しています。2020年6月8日現在)

敷地内の井戸か湧き出る井上酒造の仕込み水はミネラル豊富な硬水

蔵の敷地内にある井戸から湧き出る水は、ミネラルを適度に含んだ硬水です。硬水の特徴として、酸がしっかりと際だつ味わいを生み出すそうです。米は地元産の美山錦を中心に扱い、素材の味を生かす「料理に寄り添うような酒」を目指しているとのこと。『箱根山』はすっきりとした辛口。箱根の旅館、飲食店などには必ずと言っていいほどラインナップされています。

井上酒造代表の井上寛さんとJQ磯野

「あくまで主役は地域の食材です」と話す代表の井上寛さん。箱根は、山も海も川も近く、新鮮な旬の素材が豊富な場所。正統派の日本料理もあれば、本格フレンチや創作料理など、粋を凝らした食文化が根付いています。だからこそ、香りは控えめに、飲み飽きせず、するすると飲み続けることができる酒「素材の味を引き出すような食中酒」というコンセプトで、様々な銘柄を醸しているそうです。

右から2番目 緑色ののラベルが目印『純米吟醸 箱根山』

数ある『箱根山』ラインナップの中で、基本となるのが『純米吟醸 箱根山』。バナナやメロンのような吟醸香があり、やさしい酸味となめらかな味わいが特徴です。

初代要七がつまづいたという徳利型の石

井上酒造の創業は、1789年(寛政元年)。当時農業を営んでいた要七が新しい商売を求めて城下町小田原へ向かう途中、石につまづき、その意思が徳利の形をしていたことから「酒造りをせよという神の啓示に違いない」と考え、酒造業を始めたと語り継がれています。

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酒蔵の建物は、関東大震災で全壊したため、大正12年に建て替えたとのこと。仕込蔵は建て替えた当時のまま、今も大切に使われています。

井上酒造の蔵見学では、酒造り期間中も蔵の中に入ることができます。もろみタンクをのぞいて、酵母が醗酵しているときの「シュワシュワ」という音を間近で感じるなど、貴重な体験ができます。

シュワシュワ、ボコボコという音が聞こえてきそう

酒蔵見学のあとは、蔵で試飲。お気に入りの商品があれば、その場で購入することができます。

JQ渡部が試飲中

箱根から電車や車で30分とアクセスのよい場所にあり、伊豆や箱根から旅行中に立ち寄る人も多いそうです。

箱根山:井上酒造
http://www.hakoneyama.co.jp/
住所:神奈川県足柄上郡大井町上大井552
TEL :0465-82-0325(代)

★井上酒造で2020年6月に発売となった新商品
『純米吟醸 左岸~SAGAN~』

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★井上酒造のスパークリング日本酒
『発泡純米酒 SWEET HEART』

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